ゼクシオの2020年モデルは、従来と異なり2種類のアイアンがリリースとなっています。
従来のコンセプトを継承したXXIO 11代目のゼクシオイレブンアイアン、そして、新たに追加されたゼクシオ X(エクス)アイアンについて、違いをまとめました。
目次
ゼクシオ11アイアンとゼクシオX(エクス)アイアン
ゼクシオ11アイアンは、レギュラーモデルのゼクシオ11アイアンと、ややハードなゼクシオX(エックス)アイアンの2ラインナップとなっています。
▼プレスリリースでの説明
高弾道で気持ちよく飛ばせる「ゼクシオ イレブン」と、もっとしっかり振り切りたいゴルファー向けの「ゼクシオ エックス」
引用:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p05.html
後者のゼクシオX(エックス)アイアンは、Miyazakiシャフトが装着されていますので、従来のMiyazakiモデルのアイアン版と考えれば良さそうです。
ゼクシオ11アイアンは反発重視
ゼクシオイレブンアイアンは、ソール下部の溝が新たに別方向に一つ追加されています。
溝が効果的にボディを撓ましてくれますので、反発性能が向上します。
また、フェース下部でヒットした場合でも、ボールが上がりやすくなっているのも特徴です。
ゼクシオX(エックス)アイアンは、打感も拘っている
一方、ゼクシオX(エックス)アイアイは、しっかり振りたい人向けというだけあって、反発性能に加えて、打感にも拘りが込められています。
まず、フェース裏面にグルーブが施され、反発性能が高まっています。打感については、ボディの軟鉄鍛造に加えて、バックフェースに樹脂複合バッジが搭載されていますので、振動を吸収してくれます。
弾きだけでなくフィーリングも重視したい方におすすめのアイアンです。
ゼクシオ11アイアンの方がロフトが立っている
ゼクシオ11アイアンもゼクシオX(エックス)アイアンも、7番のロフト角が30°を切っていますので、両方ともストロングロフトアイアンの部類に入ります。
モデル | ゼクシオ11 | ゼクシオX(エックス) |
---|---|---|
ロフト角 | 28° | 29° |
ライ角 | 62.5° | 62° |
前作のゼクシオ10がストロングロフトでしたが、ゼクシオ11は更に1°立っていますので、より前方向への推進力を求めた設計になっています。
最近の強烈なストロングロフトは、7番で25°というものがありますので、そこまでは行きませんが、アスリート向けとは異なるスペックとなっています。
ウェイトプラス・テクノロジーは両方に搭載
ゼクシオ11の特徴として、「ウェイトプラス・テクノロジー」が挙げられます。これは、グリップ側に重量を掛けたカウンターバランス設計が採用されていまして、ヘッドの重量負荷が下がり、スイングが安定する効果を生み出してくれます。
この「ウェイトプラステクノロジー」は、ドライバーだけでなく両方のアイアンに搭載されています。
▼ウェイトプラス・テクノロジーに関するメーカーの説明
「WEIGHT PLUS(ウエイトプラス)」テクノロジーとは、ゴルフクラブの手元に重量を集中させ、テークバック時のヘッドを支える力を軽減させることで、理想のトップポジションを作り出す技術のことです。
…テコの原理を応用してスイング始動時からコックがたまり深く安定したトップに決まるようにバックスイングを誘導します。引用:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p05.html
ゼクシオ11アイアンとゼクシオX(エックス)アイアンの形状比較
ゼクシオ11アイアンの方が、グースが効いている
左がゼクシオ11、右がゼクシオX(エックス)です。右のゼクシオXもグースが効いていますが、左のゼクシオ11アイアンの方はFPがほぼゼロで、ボールのつかまりがより良くなっています。
ゼクシオ11アイアンはソールが厚く、ゼクシオX(エックス)はバンスがある
左がゼクシオ11アイアン、右がゼクシオ10アイアンです。左のゼクシオ11アイアンはソールの分厚さが際立ちます。この形状のアイアンは、ダフリにくく、球が上がりやすく、ミスに強いというメリットがありますので、ヘッドスピードが遅めの方が扱いやすいアイアンです。
右のゼクシオX(エックス)アイアイは、ソールやキャビティーが薄く、バンスがつけられている点が特徴です。ゼクシオ11と違って、打ち込みに行っても抜けやすくなっていますので、ゼクシオ11よりもヘッドスピードが速い方がターゲットゴルファーとなっています。
ゼクシオ11アイアンとゼクシオX(エックス)アイアンのスペック比較
番手 | #4 | #5 | #6 | #7 | #8 | #9 | PW | AW | SW |
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ゼクシオ11アイアン | |||||||||
ロフト角(°) | 22 | 25 | 28 | 32 | 37 | 42 | 48 | 56 | |
ライ角(°) | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63 | 63.5 | 63.5 | 63.5 | |
ゼクシオX(エックス)アイアン | |||||||||
ロフト角(°) | 21 | 23 | 26 | 29 | 33 | 38 | 43 | 49 | 56 |
ライ角(°) | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 | 63.5 | 63.5 |
ゼクシオ11アイアンとゼクシオXアイアンでは、番手ラインナップが異なっています。ゼクシオXの方は4番アイアンがありますので、1本多いセッティングとなっています。
ロフト角はSWを除き、ゼクシオ11アイアンの方が1°ロフトが立っています。両方ともストロングロフトではありますが、極端に立ってはいませんので、扱いやすいアイアンです。
ゼクシオ11アイアンとゼクシオX(エックス)アイアンの試打・評価
試打・評価については、別の記事にそれぞれまとめています。