ゼクシオの11代目モデル、ゼクシオ11アイアンについて、前作であるゼクシオ10アイアンとの違いについてまとめました。
目次
ゼクシオ11アイアンとゼクシオ10アイアン
ゼクシオ11アイアンは、基本的なアイアン形状としては従来通りで、ポケットキャビディーに分厚いソールです。
若干、トゥ側のキャビティー部分が盛られた形状をしていますので、6~8代目ぐらいのアイアンを思い出させます。
ゼクシオ11アイアンとゼクシオ10アイアンの特徴の比較
ゼクシオ10アイアンの特徴であるストロングロフトはさらに進み、長尺化も継承!
ゼクシオ10アイアンの大きな特徴として、ストロングロフト化と長尺化が挙げられます。後継のゼクシオ11アイアンでは、ストロングロフトが更に1°進み、クラブ長さはそのままで長尺化が維持されています。
▼7番アイアンでのスペック比較
モデル | ゼクシオ11 | ゼクシオ10 |
---|---|---|
ロフト角 | 28 | 29 |
ライ角 | 62.5 | 62.5 |
長尺が維持されたままストロングロフトが更に進んでいますので、飛距離性能がより高まったスペックになっています。
ゼクシオ11の特徴であるウェイトプラス・テクノロジーはアイアンにも搭載されている
ゼクシオ11の特徴として、クラブの重心設計が変わった点が挙げられます。グリップエンド側の重量を増やす新たなバランス設計により、正確にふりやすくなっています。
グリップが軽くヘッドが重いと、スイング乱れやすいですが、いわゆるカウンターバランス設計が採用されていますので、ヘッドが軽く感じられ手元側がどっしりしていますので、スイングやトップポジションが安定しますので、ふりやすいだけでなく、ショットの精度が高まります。
▼ウェイトプラス・テクノロジーに関するメーカーの説明
「WEIGHT PLUS(ウエイトプラス)」テクノロジーとは、ゴルフクラブの手元に重量を集中させ、テークバック時のヘッドを支える力を軽減させることで、理想のトップポジションを作り出す技術のことです。
…テコの原理を応用してスイング始動時からコックがたまり深く安定したトップに決まるようにバックスイングを誘導します。引用:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p05.html
ヘッド下部に溝が追加され、ボディ下部がたわむ → ボールが上がり、大きく飛ぶ
ゼクシオ11アイアンでは、ソール側に施された溝が、新たに一つ追加されています。
ツイン・グルーブと呼ばれる溝を増やした構造により、ボディ下部が撓みやすくなっていますので、ボールが上がりやすくなり、飛距離もアップします。
ゼクシオ11アイアンとゼクシオ10アイアンの形状の比較・違い
ゼクシオ11アイアンは、よりグースネックになっている!?
ゼクシオ11アイアンとゼクシオ10アイアンのネックを比べると、ゼクシオ11アイアンの方がリーディングエッジが後方に引っ込んでいるように見えます。
フェースが奥にあればあるほど、インパクトは遅れて引きつけた形になりますので、よりボールがつかまりやすくなります。
アイアンでつかまりが悪いという方には、扱いやすいネック形状となっています。
ゼクシオ11アイアンとゼクシオ10アイアンのソール比較
左がゼクシオ11アイアン、右がゼクシオ10アイアンです。どちらもソールが分厚い形状で、ダブりにくく、球が上がりやすく、高い直進性を発揮してくれる形状です。
ゼクシオ11アイアンの方がフェース後方の分厚さが全体的に増しているように見えます。
ヘッド後方に重量を寄せると深重心となりますので、オフセンターヒット時のミスを許容してくれて、より直進性の高い弾道が出やすくあります。
ゼクシオ11アイアンとゼクシオ10アイアンのスペック比較
番手 | #4 | #5 | #6 | #7 | #8 | #9 | PW | AW | SW |
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ゼクシオ11アイアン | |||||||||
ロフト角(°) | 22 | 25 | 28 | 32 | 37 | 42 | 48 | 56 | |
ライ角(°) | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63 | 63.5 | 63.5 | 63.5 | |
ゼクシオ10アイアン | |||||||||
ロフト角(°) | 21 | 23 | 26 | 29 | 33 | 38 | 43 | 49 | 56 |
ライ角(°) | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63 | 63.5 | 63.5 | 63.5 |
ゼクシオ11アイアンは、ストロングロフト化アイアンとして発売されたゼクシオ10アイアンよりも、さらに1°ロフトが立っていますので、より飛距離性能を重視した設計になっています。
番手は、ゼクシオ10アイアンが4番からなのに対して、ゼクシオ11アイアンは5番からとなっています。ストロングロフトにより各番手の飛距離性能が上がっていますので、ロングアイアンが徐々に不要になってきています。