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ローグST MAX FASTアイアンとEPIC MAX FASTアイアンの違い

ローグST MAX FASTアイアンとEPIC MAX FASTアイアンの違いについて取り上げます。

目次

「MAX FAST」はアジア市場向けの軽量モデル

2022年のローグSTシリーズでも、前年のEPICシリーズでも「MAX FAST」と言うタイプのモデルが発売されています。

「MAX FAST」と名の付くモデルは、アジア市場向けのモデルで、基本的にUSモデルでは取り扱いがありません。

アジア市場向けというのは、恐らく西欧人との体格や身体能力の違いを考慮してだと思いますが、軽量に仕上がっています。

また、ドライバーやアイアンなどシリーズ全体での特徴からすると、軽さだけでなく、つかまり、球の上がりやすさといった、いわゆる優しい要素が盛り込まれているのも特徴的です。

ちなみに、「MAX FAST」が最初に登場したのは、2020年のMAVRIKですが、アイアンで「MAX FAST」が初めて発売されたのは、2021年のEPICです。

EPIC MAX FASTアイアンの方が、同じ番手ではストロングロフトだが、同じクラブ長さでは逆になっている

番手 EPIC MAX FAST ローグST MAX FAST
5番 22°
7番 26° 27°
9番 33° 36°
PW 36° 41°
SW 56°

こちらの表は、両モデルのロフト角について、主だった番手で比較したものです。

EPIC MAX FASTの方がストロングロフトになっています。7番では1°違いですが、PWでは5°も違っているのが特徴的です。

以前のストロングロフトは、7番を25°ぐらいにして、後ろの番手はロフト間隔をただ設けたようなスペックになっていますので、PWで36°という、途方に暮れそうな設定になっています。

やや無理のあるショートアイアンのロフト設定については、今年のアイアンぐらいから随分改善されていまして、ローグST MAX FASTアイアンでは、ウェッジが4本になっています。

他メーカーでも、ウェッジを4本にしたり、10番アイアンを入れるなどして、不自然のウェッジのロフトを修正する動きが見られます。

単純に同じ番手での飛距離性能だけに拘ると、EPIC MAX FASTの方が、ロフトが立っていて、クラブ長さも0.5インチほど長尺なため、優れていると言えます。

ただ、番手ではなくクラブ長さで見た場合、ローグST MAX FASTアイアンの方がロフトを立ててあります。

筆者としては、ローグST MAX FASTアイアンの方が、実質的にはストロングロフトだと思いますし、ラウンドの際にも、番手の数字にとらわれずにクラブ選択をしていった方が良いと思います。

アイアンセットとしての使いやすさは、ローグST MAX FASTアイアン

EPIC MAX FASTアイアンは、当時のストロングロフトのアイアンらしく、ロフトが立っていて、長尺で、本数が少ないという特徴があります。

一方、ローグST MAX FASTアイアンは、一般的な長さで、本数も多くしていて、真逆なセットとなっています。

番手 EPIC MAX FAST ローグST MAX FAST
5番
6番
7番
8番
9番
PW
AW
GW
SW

※◎:セット販売、〇:単品販売

EPIC MAX FASTアイアンの方は、セットで7番から単品でも6番からで、牛田の番手もAWまでです。

長い距離はフェアウェイウッドやユーティリティ、ウェッジは他メーカーのモデルで揃える方は問題ありませんが、一つのモデルでミドルからウェッジまで揃えることはできません。

一方、ローグST MAX FASTアイアンの方は、セットで6番からPWまでになっていて、5番アイアンがあること、そして、ウェッジはAW、GW、SWの3種類がありますので、同じモデルでミドルアイアンからウェッジまで揃えることが可能です。

ローグST MAX FASTの方が、つかまりが良い

こちらは、ネック形状の映像を並べたものです。

左がEPIC MAX FASTアイアンで、右がローグST MAX FASTアイアンです。

ローグST MAX FASTアイアンの方が、グースがはっきりしています。

日本の公式サイトでは、残念ながらオフセットの値が掲載さえていませんので、実際のメーカー設計値を確認することはできませんが、ローグST MAX FASTアイアンの方がオフセットはかなり大きく見え、つかまりの良さを感じさせてくれます。

構えた時に、球がつかまりそうな安心感を得たい方は、ローグST MAX FASTアイアンの方が扱いやすいと思います。

トップラインはどちらも薄めで、中・上級者も好む形状

先程と同じ映像になりますが、左のEPIC MAX FASTアイアン、右のローグST MAX FASTアイアンも、キャロウェイのアベレージゴルファー向けのアイアンとしてはキャロウェイらしくなく、トップラインが珍しく薄めに仕上がっています。

特に、EPIC MAX FASTアイアンの方は、ネックもすっきりしていますので、ソールのしっかり感こそありますが、コントロールのしやすさがあります。

実際、上記の動画ではローグSTシリーズのアイアン4機種が試打・比較されていまして、プロが一番気になったモデルとして名前を挙げたのは、PROモデルではなくMAX FASTモデルでした。

「MAX FAST」のアイアンは、他のモデルよりも一段軽量にしているためか、フトップラインが薄く、ヘッドがコンパクトになっています。

単に軽量モデルを扱いたいアベレージゴルファーだけでなく、飛距離の低下に悩むシニアアスリート、パワーが弱めの中級者も、一度、試してみる価値があるアイアンです。

まとめ

アジア市場向けの軽量モデル、EPIC MAX FASTアイアンとローグST MAX FASTアイアンについて、違いを比較しました。

クラブ長さを考慮してロフト設定を見比べてみると、番手の充実度からも、基本的にはローグST MAX FASTアイアンの方がオススメです。

ただ、どちらのモデルも軽量モデルでありながら、ヘッドのシャープさがあり、特に、EPIC MAX FASTアイアンの方がネックのすっきり感もあります。

飛距離が落ちてきたシニアアスリートの方などは、EPIC MAX FASTアイアンという選択も面白いと思います。

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