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APEX 21アイアン
キャロウェイ本国のUSサイトにて、APEXの2021年モデルが3機種発売となることが発表されました。
前作は2019年の発売でしたので、順当に2年振りにリニューアルとなっています。
APEXシリーズは、これまでAPEX、APEX PRO、そして、APEX MBの3機種のラインナップでしたが、今回は、APEX DCBという新たな機種が加わっています。
なお、APEX MBアイアンは2020年10月にリリースされていますので、今回の2021年の新作は、APEX 21アイアン、APEX PRO 21アイアン、APEX 21 DCBアイアンの3機種となります。
キャビティーと中空構造
今回のAPEXシリーズで注目したい点は、APEX 21アイアン、APEX 21 DCBアイアンはキャビティーバックですが、APEX PROアイアンは中空構造を採用している点です。
2019年頃から中・上級者向けアイアンにも中空の波が押し寄せていましたので、APEX PROが中空構造であること自体には驚きはありませんが、PROの方が中空という点は、これまでとアイアンの形状に対する考え方が変わってきた表れのようにも思います。
AIフラッシュフェースカップを採用
APEX 21アイアン、APEX PRO 21アイアン、APEX DCBアイアンの3機種とも、フラシュカップフェースが採用されています。
キャロウェイお得意のスーパーコンピューターを用いたAIデザインが行われていて、それぞれのモデルにあったフェース設計が行われています。
タングステンウェイトを内蔵
最近のアイアンでは欠かせないタングステンのインナーフェイトが、3機種の全てで搭載されています。
高比重金属をソール側に配置することで、重心が深く・低くなりますので、寛容性がアップします。
APEX 21アイアン3機種の形状比較
バックフェース
左からAPEX 21、APEX PRO 21、APEX 21 DCBアイアンです。
一番右のDCBは、ディープキャビティーバックという名称が付いているだけあって、キャビティー部分が分厚い形状となっています。寛容性が特徴として謳われていますので、ミスへの許容性が欲しい方に適しています。
中央のAPEX PRO 21は、中空構造が採用されています。メーカー公式サイトでは「究極の鍛造感」がアピールされていますので、打感・打音といったフィーリングに拘る方に適しています。
ネック・トップライン
こちらも左からAPEX 21、APEX PRO 21、APEX 21 DCBアイアンです。
中央のAPEX PRO 21は、PROと名が付くだけあって、トップラインが薄い仕上がりになっています。ネックもストレートに近いため、球を操りたい方に向ている形状です。
左のノーマルモデルのAPEX 21、右のAPEX 21 DCBは、キャビティー形状を採用していることもあり、トップラインは厚めになっています。
ネック形状もオフセットが大きくグースがあり、特にDCBの方はしっかりとボールを捉えられる形状になっています。
しっかりとつかまえて右へのミスを減らしたい方は、APEX 21、APEX 21 DCBアイアンが扱いやすいと思います。
スペック比較
7番のロフト角はいずれの機種も30°を超えていますので、アベレージ向けアイアン、ディスタンス系アイアンのようなロフトが立ち過ぎている機種はありません。
とは言え、ロフト角に違いがありますので、スペックの違いから飛距離重視、高さ重視の特徴が見えてきます。
- APEX 21アイアン:30.5°、37インチ
- APEX PRO 21アイアン:33.0°、37インチ
- APEX 21 DCBアイアン:30.0°、37インチ
バックフェースのすっきり度合と比例するように、ロフト角はDCB、ノーマル、PROとなるにつれて寝ています。
前に飛ばしたいという意図が強い方はDCBを、しっかり上げて止めたいという方はPROを、その中間はAPEX 21を選択という形になると思います。
さらに打感・コントロール性能を求める方はAPEX MBアイアン
APEXシリーズは、2020年に発売されているAPEX MBアイアンもあります。
マッスルバックで打感、見た目のシャープさなど、いわゆる昔ながらの上級者好みのアイアンを求める方は、こちらのAPEX MBアイアンも選択肢に含めると良いと思います。