ダンロップから発売のスリクソン ZX5アイアンとゼクシオX(エックス)アイアンについて、違いをまとめました。
この2つのモデルはターゲットゴルファーが近いため、どちらにするか迷われている方もいると思いますので、購入の参考にしてみてください。
目次
スリクソン ZX5アイアンとゼクシオX(エックス)アイアン
写真左がスリクソンから発売のZX5アイアン、右がゼクシオX(エックス)アイアンです。
ZX5アイアンは、2018年のZ585アイアンの後継モデルで、ZX(Z)シリーズの中でやさしい方のアイアンです。
ゼクシオX(エックス)アイアンは、ゼクシオ11代目で合わせてリリースされた新たなラインで、ゼクシオでは物足りないアベレージゴルファー向けのアイアンです。
ちなみに、ダンロップのアイアンをやさしい順に並べると、以下のようになります。ゼクシオX(エックス)アイアンとZX5アイアンは、ブランドこそ違えど、ターゲットゴルファーはとても近いです。
- ゼクシオクロスアイアン
- ゼクシオ11アイアン
- ゼクシオエックスアイアン
- スリクソン ZX5アイアン
- スリクソン ZX7アイアン
- スリクソン Zフォージドアイアン
ZX5アイアンは、やや難しくなっている?
ZX5アイアンは、メーカーの説明ではポケットキャビティとされていますが、外観からはポケットがほぼ確認できません。
Z585アイアンははっきりとしたポケットキャビティでしたので、形状面で違いが感じられます。
実際、ZX5アイアンはバックフェースの打点位置周辺がしっかりしていて、打感の良さが評価されています。
フィーリングと寛容性はトレードオフの関係になりやすく、ZX5アイアンも打感が良くなり、寛容性がやや抑えられているように感じられます。
さらに選択肢が増えてしまいますが、筆者としてはZX5アイアンとZ585アイアンは別物と考えて、ゼクシオエックス、Z585、ZX5の3つから選ばれると良いと思います。
▲コチラの動画でゼクシオエックスアイアンを試打されていまして、Z585アイアンと似ていると感想を述べられています。
Z585は一つ古いモデルとなりますが、もともと評価の高いアイアンですし、ZX5の登場により値下げされているというコスト面のメリットもあります。
打感の良さはZX5アイアン
左がZX5、右がゼクシオエックスです。どちらのヘッドも軟鉄ボディーに異素材フェースを張り合わせたマルチピース構造となっています。
フェースには弾きの良い素材を用いて飛距離性能を高め、ボディには軟鉄を使って打感を良くしています。
どちらもバックフェースに打感アップを狙ったパーツがありますので、単なる弾き系ではなくフィーリグも備わっています。
打感の良さの比較で言うと、ZX5アイアンの方が食い付きを感じられる方が多いと思います。
つかまりが良いのはゼクシオエックスアイアン
こちらはネック形状を比較した映像で、左がZX5、右がゼクシオエックスです。
ZX5アイアンはオフセットが少しあるものの、ネックはすっきりしています。ゼクシオエックスアイアンの方は、グースが効いていて、オフセットが大きく取られ、構えた時にボールのつかまり感があるネック形状となっています。
CHECK
- スライスが出やすい方は、ゼクシオX(エックス)アイアンがおすすめ
飛ぶのはゼクシオエックスアイアン、上がりやすいのはZX5アイアン
モデル | ZX5 | ゼクシオX(エックス) |
---|---|---|
ロフト角 | 31° | 29° |
ライ角 | 62° | 62° |
ロフト角を7番アイアンで比較すると、ZX5アイアンが31°で中級者向けの標準的な角度、ゼクシオXアイアンが29°でアベレー向けの中では寝ている方となります。
全体的にZX5アイアンの方が1~2°寝ていて、しっかりと球が上りやすくなっています。
ZX5アイアンとゼクシオX(エックス)アイアンのスペック比較
番手 | #4 | #5 | #6 | #7 | #8 | #9 | PW | AW | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ZX5アイアン | |||||||||
ロフト角(°) | 22 | 24 | 27 | 31 | 35 | 39 | 44 | 50 | 56 |
ライ角(°) | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 | 63.5 | 63.5 |
ゼクシオX(エックス)アイアン | |||||||||
ロフト角(°) | 21 | 23 | 26 | 29 | 33 | 38 | 43 | 49 | 56 |
ライ角(°) | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 | 63.5 | 63.5 |
7番、8番ではロフト角が2°違いますが、その他の番手では、1°違いで、SWは同じです。
軟鉄ボディに弾きの良いフェースを合わせた構造も同じです。
つかまり、飛距離性能を重視するとゼクシオエックスアイアン、上がりやすさ、打感を重視するとZX5アイアンになると思います。
ZX5アイアンとゼクシオX(エックス)アイアンの試打・評価
試打・評価については、別の記事にそれぞれまとめています。