ここ数年のアイアンは、飛距離性能を高めたモデルが増えています。
ストロングロフトによりロフトが立つのにつられて、クラブも長く、番手の数字だけ変えたのではないか、という意見も少なくありません。
そこで、本記事ではストロングロフトアイアンのクラブ長さを比較してみて、どのロフト角と長さから、振りやすいおすすめモデルを取り上げます。
目次
飛距離性能を高めたストロングロフトのアイアン
飛距離性能をアップする仕組みとして、多くのアイアンが取り入れているのがストロングロフトです。
ストロングロフトは、ハードロフトとも言われていて、ロフトを立てた仕様のものを言います。
よく比較されるのが7番アイアンのロフトで、一昔前はアベレージゴルファー向けで30°以上ありましたが、今では30°以下が当たり前、超ストロングロフトのモデルでは25°、26°という立ちっぷりです。
ただロフトが立っただけなら良いのですが、クラブの長さも長いため、「7番と書いてあるけど、ロフト角や長さを見ると5番か6番と一緒」という評価をされる方も少なくありません。
最新のストロングロフトアイアン
当記事執筆の2020年時点で、ストロングロフトと言われるアイアンについて、7番のスペックをまとめたのが以下の表です。
メーカー | モデル | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
---|---|---|---|---|
ダンロップ | ゼクシオクロスアイアン | 25° | 62.5° | 37.75 |
PRGR | NEW eggアイアン | 25° | 62° | 38.25 |
タイトリスト | T400アイアン | 26° | 63° | 37 |
テーラーメイド | SIM MAX OSアイアン | 26° | 62° | 37.25 |
ヤマハ | インプレスUD+2アイアン | 26° | 61.25° | 37.75 |
ブリヂストン | PHYZアイアン | 26° | 61° | 37.75 |
ヨネックス | EZONE GTアイアン | 26° | 61.5° | 38 |
PRGR | NEW eggフォージドアイアン | 26° | 62° | 38.25 |
キャロウェイ | MAVRIKアイアン | 27° | 62.5° | 37 |
ダンロップ | ゼクシオ11アイアン | 28° | 62.5° | 37.25 |
メーカーによりクラブ長さの取り方は異なりますので、一概にそのまま比較とはなりませんが、大凡の傾向は参考になるかと思います。
ちなみに、2000年のゼクシオ初代アイアンの7番は、ロフト角32°、ライ角61°、クラブ長さ37インチです。
同じメーカーのゼクシオクロスアイアンで比べると、ロフト角は7°、ライ角は1.5°、クラブ長さは0.75インチ違います。この3つのスペックだけみると「2番手上」になっています。
おすすめのストロングロフトアイアン
先程、紹介したストロングロフトのアイアンの中で、注目したいのがタイトリストのT400アイアンです。
まさかストロングロフトのテーマでタイトリストを選出する時が来るとは思いませんでしたので、時代の変化を感じさせます。
タイトリストから新たに誕生したTシリーズアイアンは、前作のAPアイアンと違って、分かりやすくモデル名の数字で難易度が表現されています。最初にT100、T200、T300がリリースされ、その後、T100S、T400がリリースされました。
このT400アイアンは7番が26°で、文句なしの超ストロングロフト設計です。
そして、ライ角が63°で先ほど紹介した中でもっともアップライト、クラブ長さも37インチでコンパクトです。一般に、クラブ長さが短くなるほどライ角は大きくなっていき、振りやすくなります。
7番で大きく飛ばしたい、でも、最近のアイアンは7番らしからぬ様相だと感じる方は、是非、T400アイアンを試してみると、振りやすさを感じられるかもしれません。
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