テーラーメイドのM5アイアンとM3アイアン、新旧の関係にある両モデルについて違いを解説します。
目次
M5アイアン、M3アイアンはそれぞれ1種類ずつ!
ドライバーではM5がもM3もヘッドサイズ違いで2種類ありますが、アイアンでは両モデル共に1種類となっています。
M5アイアン、M3アイアンは共にアスリート向けモデル
M5とM3がどのようなアイアンかを知る上で、まずモデルのPR文言を見るみましょう。
- M5アイアン:「爆発的な飛距離性能と操作性」
- M3アイアン:「アスリートゴルファーに飛距離を」
M3は明確にアスリートゴルファーと述べています。一方、M5ではアスリートという表現がありませんが、操作性という言葉から、小ぶりなヘッドで反応性の高いアイアンであること、つまり、アスリート向けのアイアンであることが見えてきます。
M3ではリブコア、M5ではスピードブリッジを採用
M3に搭載されたリブコアは、ヘッドの左右両端部分を強化し、フェースの反発性を上げるというものです。
M5ではこれが搭載されておらず、飛距離性能を上げる仕組みとしては、スピードブリッジが搭載されています。
M5アイアンのフェースバックは、これまで見たことの無いような、新たな構造が特徴的です。
スピードブリッジと呼ばれるバーが掛けられることで、ヘッドの剛性を高めています。ヘッドの捩れが抑えられ、エネルギーの伝達効率がアップするため、飛距離アップにつながります。
M5ではスピードポケットが貫通型になっている
出典:https://www.taylormadegolf.jp/m5-m6-irons-jp.html
テーラーメイドの代名詞的なテクノロジー、「スピードポケット」は、M3でも搭載されていましたが、M5では上図のように貫通型になっています。
貫通していることの効果については、特別触れられていませんが、大きくすることに意味があるのかもしれません。
フェーススロットが、M5では廃止されている
M3では、フェースのスコアラインの両脇に、フェーススロットが設けられていました。M6アイアンでは引き続き搭載されていますが、M5アイアンでは搭載されていません。
フェーススロットはミスへの許容性を高めてくれるものなので、逆に言えば勝手に弾道やボールスピードを修正してしまうため、意図と違った弾道を繰り出してしまうとも言えます。
操作性を重視しているM5アイアンだからこそ、上級者向けとしてフェーススロットは外されたものと考えられます。
M5の方がややストロングロフトになっている
ロフト角を比べてみますと、7番でM5アイアンが30°なのに対して、M3アイアンでは30.5°、9番でM5アイアンが39.5°なのに対して、M3アイアンでは40°となっています。
若干ですが、M5アイアンの方がロフトが立っていますので、飛距離性能を上げることがロフト設定に反映されているように考えられます。