テーラーメイドのM5アイアン、M6アイアンが注目を集めています。同時発売の両モデルの違いについて取り上げます。
目次
M5アイアン、M6アイアンはそれぞれ1種類ずつ！
ドライバーでは、M5が2種類、M6が1種類となっています。さらにUSモデルについては、M6はD-Typeというスライサー向けモデルがあり、合計４種のモデルとなっています。
アイアンについては、M3、M4と同様にそれぞれ一種類のM5アイアン、M6アイアンで、合計2種のモデルとなっています。
M5アイアンとM6アイアンの適合ゴルファー
モデルのPR文言を見ることで、両者のモデルの位置づけが見えてきます。
M6アイアンは「爆発的な飛距離性能とやさしさ」、M5アイアンは「爆発的な飛距離性能と操作性」となっています。
この点から、M6アイアンはミスの許容性が高いアベレージゴルファー向け、M5アイアンは操作性が高いアスリートゴルファー向けであることが見えてきます。この区分けはM3、M4の時と変わっていないと考えて良いでしょう。
M5アイアンとM6アイアンの共通点
違いを見ていく前に、まず共通点を見ていきましょう。さすがに同時期に発売されている同シリーズですので、共通した思想やテクノロジーが組み込まれています。
スピードブリッジ
出典：https://www.taylormadegolf.jp/m5-m6-irons-jp.html
トップからフェースバックのソール側にかけて、スピードブリッジと呼ばれるバーが掛かっています。
これによりヘッドの剛性を高めています。効果としては、ヘッドの捩れが抑えられ、エネルギーの伝達効率がアップするため、飛距離アップにつながります。
貫通型スピードポケット
出典：https://www.taylormadegolf.jp/m5-m6-irons-jp.html
テーラーメイドの代名詞的なテクノロジー、「スピードポケット」は、前作に引き続きM5、M6の両方に搭載されています。今回のモデルでは、貫通型となっています。
貫通していることの効果については、特別触れられていませんが、大きくすることに意味があるのかもしれません。
M5アイアンとM6アイアンの違いその１、ホーゼルの軽量化
M6アイアンのホーゼルは360°に分かって部分的に凹んだ形状となっていて、軽量化・余剰重量の生み出しが行われています。
M5アイアンではこれが180°となっていますので、余剰重量、そして、その重量配分に違いとなり、M6アイアンでは軽量化・低重心化が製品の特徴として謳われています。
M5アイアンとM6アイアンの違いその２、ブレード長
M5アイアンではブレード長が80mm、M6アイアンではブレード長が90mmとなっています。
1cmの違いがありますので、特徴としてM5は操作性、M6は許容性を備えていることがこの点からも良くわかります。
M6の方がストロングロフトになっている
7番のロフト角を比べてみますと、M5アイアンが30°なのに対して、M6アイアンでは28.5°となっています。M6アイアンは低重心化を強く謳っていますので、上がりやすい分、ボールのインパクト時のエネルギーのベクトルをやや進行方向に倒して、飛距離アップを図っている形になっています。
M6アイアンはやさしさと飛距離が意識されたモデルと考えられます。
前作との違い！リブコアはなくなった！？
ここまで特徴を紹介してきましたので、基本的に良い点ばかりとなります。悪い点とはやや違いますが、前作と異なる点も見てみましょう。
前作とはM3アイアン、M4アイアンが該当します。前作の最大の売りはリブコアにありました。フェース面のスコアラインの両脇にスリットが入っていて、そこを境に内側と外側で剛性が異なるという仕掛けでした。
今回のM5、M6アイアンのフェースを見てみると、リブコアを思わせるデザインがありません。実際に、モデル説明の中でもそのキーワードは登場しませんので、リブコアは廃止になったと思われます。
そもそもリブコアはヘッドの剛性制御とも言えますので、今回、新たに搭載されたスピードブリッジが同様の効果を進化した形で生んでくれるものと考えられます。
M6でセットを揃えた様子
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一通り揃えると格好良さが引き立ちます。アクセントカラーのレッドが彩度が強く、闘争心に火をつけてくれそうで、戦闘力が高まりそうです。
M5でセットを揃えた様子
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こちらはM5一式です。アイアンからはアクセントカラーのレッドがなく、黒とシルバーだけでデザインされています。物静かで自信に裏付けされた強さのようなものを感じさせてくれます。
